お知らせ
ヒトメタニューモウイルスをご存知ですか?
タイトルのウィルス
つい最近、風邪で小児科にかかったら検査してもらった…
そう話してくださった保護者の方から伺ったウイルス名です。
耳慣れないので、一瞬(?)となってしまいますが、近年発見されたばかりのウイルスです。
RSウイルスはマスコミが何年か前に大々的に報じた?こともあって、有名になりました。
こちらのヒトメタニューモウイルスも同様の症状が出るウイルスです。
咳が出るなあ、息が苦しいかな
から始まり、症状が進むと気管支炎、細気管支炎、肺炎へと進行します。
もともと喘息持ちの子は重症化しやすいと言われますが、乳幼児がかかりやすい病気です。
この病気は何度も感染しますので、年齢が上がるにつれて症状も軽くなっていきます。
そのため「また風邪ひいたかな?」ぐらいになると受診しない方も増えてきますから話題になりません。
小学生や中学生だから感染しないということはなく、皆さん罹ります。
高齢者の方も重症化しやすいため、充分に注意したいウイルスです。
インフルエンザが収束してくる春頃は好発します。
水疱瘡のように、一度感染したからもう大丈夫という類のウイルスではないので厄介です。タミフルのような特効薬がないのです。
咳を抑えたりといった対処療法で凌がなくてはなりません。
今回感染してしまったお子さんは重症化せずに完治されたようで良かったです🙂
ちなみに、
お子さんが風邪症状で受診しても、重症でない限りは通常検査は行われません。
(溶連菌やアデノウイルス、インフルエンザが疑われる時は検査されますよ)
今回お話くださった方のかかりつけ医は〝検査をしっかりしてくださる〟と評判だそうです。
検査の有無はともかく、
親御さんが安心できる頼りになるかかりつけ医は心強いですね。